「アンチすらファンに変えた」「"エビカツ"ロスがすごい」 ドラマ『じゃあつく』終了で《俳優・竹内涼真》が再評価された"なぜ"

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しかし、開始25分で自ら料理を作りはじめるなど性格が一変。後輩2人のアドバイスに耳を傾け、変わろうと努力するシーンが続いたほか、暴言を吐く前に考えるように意識も変化しました。

さらに、鮎美がすぐにミナトくん(青木柚)という新しい恋人を作り、復縁が絶望的になるなど、打ちひしがれる勝男の姿が続出。それを見た視聴者は「ウザいのにかわいい」「頑張っているから応援したくなる」という見方に変わり、序盤の段階ですぐに嫌悪感は消えました。

竹内涼真
料理の奥深さに目覚めた勝男の調理シーンも話題を集めました(画像:TBS「じゃあ、あんたが作ってみろよ」公式サイトより)

演技力で脚本の強引さを吹き飛ばす

つまり、キャラクター設定や展開の速さ、さらに「勝男と鮎美が偶然出くわす」シーンの連発などに強引さが感じられましたが、それらを吹き飛ばしたのが竹内涼真さんの演技。

「昭和の価値観」「他人に完璧を求める」「悪気なく余計なひと言を言ってしまう」などの危うさと、彼女に振り向いてもらうために努力を重ねる純粋さ、という矛盾した人柄をあわせ持つキャラクターを違和感なく演じました。

ネット上に「これだけクセが強い勝男を演じられるのは竹内涼真だけ」「竹内涼真が演じていなければただの嫌なヤツだったかもしれない」「今まで竹内涼真が苦手だったのに『じゃあつく』で好きになった」などの声が散見されたように、「じゃあつく」は竹内さんが主演でなければこれほどの人気作にならなかった可能性が高いでしょう。

実際、現在ネット上に書き込まれている「ロス」の声を見ると、「『じゃあつく』ロス」というより「勝男ロス」という感があり、ひいては「竹内涼真ロス」というニュアンスが感じられます。

しかし、その「竹内涼真ロス」はまもなく解消され、来年の春まで感じずに済むでしょう。その理由はどんなことなのか。さらに、あらためて竹内涼真とはどんな俳優で、彼のどんなところに引きつけられるのか。アンチもファンに変えてしまう、その背景を掘り下げていきます。

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