「御社で叶えたい夢」も「貴社で働けたときの目標」もウソ!?今の若者たちは夢も目標も"捏造"する

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
・ただし、周りに置いていかれないよう気を付ける。身近な同世代の平均値でいることに努める(平均値より下に目立ってしまったら大変だ)。
・万が一のために自分の市場価値を絶えずチェックしておく(大きく抜きん出る必要はなく、理想のポジションは平均値の1ポイント上)。
・特に、自分の職場は、どこでも通用する汎用的な能力やスキルを与えてくれているかを気にかける(それがなさそうな、ゆるすぎる職場からは脱出しなければならない)。

自分に折り合いを付けるための「無敵化」

こうして、結果的に転職サービスに登録している若者は本当に多い(きっと皆さんの職場にもたくさんいると思います)。

不安はわからないでもないが、職場が能力を与えてくれないとダメだなんて、随分と他人任せな態度だなと感じる人も多いだろう。

しかし、やりたいことをやりなさい圧を受けつつ、やりたいことが見付からない自分に折り合いを付け、仕事を最低限の生活の手段と割り切りつつ、コスパ・タイパを重視した能力やスキルを求めるのが、今の若者たちのリアルな姿なのだ。

こうした傾向を、「やたら自己評価が高い」「微妙に失礼」「嫌われることを気にしない」といった特徴とあわせ、僕は「若者たちの無敵化」と呼んでいる。

ちなみに、ここで言う無敵化とは「無敵の人」とはまったく意味が異なる。ネット上で無敵の人というと、守るものがなく、社会から見捨てられたと感じ自暴自棄になって犯罪をしてしまうような人たちのことを指す。そうではなくて、若いというだけで勝ち組と思えるような恵まれた環境が与えられ、自己評価が高く、かつその権利主張をしっかりするような存在を指して「無敵化する若者たち」と表現している。

金間 大介 金沢大学融合研究域教授、北海道医療大学客員教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かなま だいすけ / Daisuke Kanama

北海道生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科物理情報工学専攻(博士(工学))、バージニア工科大学大学院、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、文部科学省科学技術・学術政策研究所、北海道情報大学准教授、東京農業大学准教授等を経て、2021年より現職。専門はイノベーション論、マーケティング論、モチベーション論など。若手人材や価値づくり人材の育成研究に精力を注ぐ。大手企業のほか、医療機関や社会福祉法人との連携も多数。主な著書に『先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち』(東洋経済新報社)、『静かに退職する若者たち』(PHP研究所)、『ライバルはいるか?』(ダイヤモンド社)など。一般社団法人WE AT副代表理事、一般社団法人日本知財学会理事も務める。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事