「timeleszになれなかった」が武器になるのはなぜ? 「挫折を隠さない」TAGRIGHT・西山智樹&前田大輔が視聴者の心を動かす"納得の理由"

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事実、SNS上では「timeleszになれなかった」というコピーに対し、「胸が苦しくなる」「わざわざ言うことなのか?」といった疑問の声が出ている。筆者としても、ファンの気持ちはよくわかるが、裏を返せばこういった反応が出ているのは、それだけ人々の心を刺激し、動かしているということ。PR面での成功を物語っているのだ。

2. 待つのではなく、「自ら動く」採用戦略

かつて彼らは、オーディションで「選ばれる側」だった。しかし今回は、自らビジョンを掲げ、必要な人材を口説き落とす「選ぶ側(創業者)」へと回っている。

採用コンサルタントの酒井利昌氏は著書『いい人財が集まる会社の採用の思考法』(フォレスト出版)にて、「他責にした瞬間、思考は止まります。成長も止まります。しかし、自責にした瞬間、思考はよみがえります」と指摘している。環境を言い訳にせず、泥臭く足を使って自ら動く姿勢は、変化の激しい現代を生き抜くうえで不可欠なマインドだ。

「SNSのフォロー」でつながった

3. 小さな行動を積み重ね、「熱量」で人を動かす

現在放送中のドキュメンタリーでは、BMSG所属のソロアーティスト・Aile The Shotaが楽曲制作で協力している。2人とShotaをつないだのは、意外にも「SNSのフォロー」だった。

前田は以前から、いつか一緒に仕事をしてみたいアーティストのSNSをフォローしていた。その中の1人がAile The Shota。タイプロ終了後、Shotaがそのフォローに気づき、縁が生まれたという。

些細なことに思えるかもしれない。しかし、「いつか仕事をしたい人のSNSをフォローしておく」という習慣は、ビジネスの世界でも有効だ。名刺交換の機会がなくても、SNSを通じて「あなたに関心があります」と意思表示できる。その小さな種まきが、思わぬタイミングで実を結ぶ。

Aile The Shotaと前田・西山(画像:『シューイチ』公式Xより)

Aile The Shotaは楽曲制作にあたり、「2人とも赤裸々に想いを話してくれて、心の深い部分を預けてもらえたからこその楽曲になりました」と心を寄せた。

熱量は伝染する。本気で向き合えば、本気で応えてくれる。周囲のメディアも動かしている。メンバー決定前の「2人の時点」で、すでに『シューイチ』での密着が決まり、冠ラジオも始まっている。

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