ますます気合の入った様子の清美さんだが、まずは彼女の最初の結婚について聞こう。北関東の実家暮らしで公共施設の受付嬢として働いていた清美さんは、29歳で「崖っぷち婚」をしたと振り返る。
「東京の短大を出て一度実家に戻ったんです。田舎は20代のうちに結婚する同級生が多いので、29歳になってからは『崖っぷちだ』と焦っていました」
前夫は女性として見てくれなかった…
そんなときにカラオケ店で知り合ったのが、前夫の健太郎さん(仮名)だった。小さな建設会社の2代目だがなぜかアルバイトもしていたという。「見た目がタイプだった」ので清美さんのほうからアプローチし、3カ月後に結婚。清美さんは「欲しいものは欲しい」と行動できるタイプなのだろう。
心優しくて言葉を荒げたりもしない健太郎さん。しかし、結婚してみると様々な問題を抱えていることがわかった。まず、仕事ではなくギャンブルに情熱を燃やしている点だ。
「会社のことはすべて父親がやっていて、彼は職人として最低限の仕事だけをしていました。車の運転も苦手で、車で行くのは近所のパチンコ店だけ。結婚時には200万円の借金があり、父親が返済していました」
会社は公共工事で保っており、営業上手の父親がいなくなれば潰れてしまう。経理をしていた清美さんは不安を覚えていたが、それよりも切実な悩みがあった。結婚初日から健太郎さんは清美さんと一緒に寝ることを拒否。触られることすら嫌がったのだ。
「付き合っていた頃は一度だけ行為がありましたが、彼は女性に興味がないというか行為そのものが嫌いでした。潔癖症なのかもしれません。私は女性として見られていないことが悲しかったし、子どもも欲しかったので『これから先も子どもを作れないなら別れたい』と伝えました」
離婚するつもりはなかった健太郎さんはしぶしぶ応じ、3度目の挑戦で自然妊娠。32歳のときだった。
「それからはずっとセックスレスです。彼は娘を溺愛して、オムツ交換も喜んでしていました。潔癖症ではなかったのかと思うと余計にせつなくなりましたね。私のことはあくまで家族の一員として好きらしく、化粧やスカートなど女性らしいことは嫌がり、ひたすら“母親”でいることを求められました。彼は若い頃に母親を亡くしていることも影響していたのかもしれません。私は苦しくて、体調を壊すほどになりました」



















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