“アコーディア問題”を、最大ライバルのPGM社長に直撃。コンプラ問題は、統合の行方は、太平洋クラブ問題は……キーマンが激白


 顧客単価についても、これ以上下がり続けると、コースが荒れて、ムリな運営になってくる。顧客満足度に影響する。ユニクロのように単価が下がっても高いクオリティをずっと提供できるなら消費者にはよいことだが、ゴルフ業界でこれ以上単価が下がるとクオリティも下がる。単価が下がってもクオリティが下がるほうがよいのか、単価がそろそろ下げ止まって顧客満足度を上げたほうがよいのか。それは消費者が決めることだ。

統合した場合の試算でみると、シナジー効果は年間60億円。税制上のメリットを入れれば100億円。このメリットは統合しないと活用できない「逸失利益」。だからこそ、われわれは早めにDDしましょう、統合しましょうと申し入れた。

--石原昌幸氏(平和のオーナー。アコーディアでも発行済み株式の3.0%を保有する大株主)や、(平和社長の)石橋氏の、この統合構想に対するスタンスは?

基本は、統合で皆にメリットがあればいい、というもの。PGMには個人株主が2割いるし、アコーディアの株主はほとんどが浮動株だ。債権者にもいろいろな方々がいる。皆のメリットになるのなら、統合に前向きに行けばいいというのが彼らのスタンスだ。

--石原氏との面識はいつからあったのか。

GS時代からあった。GSのクライアントだったので。また事実関係からいえば、石原氏はアコーディアの上場時からの大株主。アコーディアは石原氏個人のゴルフ場も運営委託を受けて運営している。さらに私はアコーディア時代、IR室長として大株主を担当しコミュニケーションを取っていた。

平和がPGMの大株主になった昨年12月時点で、石原氏には両社の統合構想はなかったと思う。PGMの買収案件だけみても、1株5万2000円で買ったのが、6万4000円前後まで行った。それだけでも十分グッドディールといえる。私がGS以来の統合論者で、竹生社長も僕がアコーディアにいたときから統合には総論賛成。統合の話はフレンドリーに行くかもしれませんよ、というところから始まっている。

--ところで、アコーディアのコンプライアンス問題について、アコーディア取締役時代はどう見ていたか。

正直な話、大阪・北新地(親密女性が経営の飲食店を竹生社長が社用で使っていたとされる案件)には行ったことはないが、派手だったので知っていた。「監査役からちょっと注意したほうがいいよ」という話はしていた。しかし、モニター(ゴルフ場のモニターとして竹生社長が親密女性数名を紹介し報酬を払っていたとされる案件)については存在すら知らなかった。僕は取締役だったのに、モニターが書いたレポートを見たことは1回もなかった。家賃問題も知らない。

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