“アコーディア問題”を、最大ライバルのPGM社長に直撃。コンプラ問題は、統合の行方は、太平洋クラブ問題は……キーマンが激白


 コンプラ問題については、経営統合の話をしたのに遅々として進まないのはどうしてかと思っていたら、ゴルフ場業界にいろいろなリレーションを持っている親会社のほうから、話が入ってきた。「これがゆえに進まないのだから。監査役がガバナンスを見ているから、監査役にレターを送ればきれいになりますよ」といったくらいだ。

秋本一郎専務(竹生社長を最初に告発したアコーディア専務)がPGMの意で動いているなどといわれているが、統合申し入れを個人的な立場でしたとき、聞き役だと言って出てきたのは、鈴木隆文取締役。今回の件について、秋本専務とは一切接触していない。親会社がアコーディア監査役会に情報を出したことは親会社に聞いて知っているが、それ以上は秋本専務どころか、アコーディアの人と話したことは一切ない。このコンプラ問題で「(アコーディアを)安く買いたたく」なんてシナリオは作れるわけがない。ただ、この問題がきれいになれば、GS時代からの思いもあり、もう1回統合の話をしたい気持ちはある。

--どういう形できれいになればよいのか。株主が決めればよいのか。

そのとおり。オリンピアとPGMは(ともに親会社が平和である)ブラザーカンパニー(兄弟会社)。ブラザーがやっていることは側面で応援したい。私は立場もありそれ以上のことはできない。ただ、株主委員会が選んだ役員候補は立派な方々なので、あの方々がこれ以上何もないと言うなら、何もないのでしょう。

--5月14日に、「アコーディアのガバナンス体制が抜本刷新され、コンプライアンス体制が確立したことが明らかにならないかぎり、経営統合や、同社をTOBで買収することなどは検討の余地すらない」というリリースをPGMが出した真意は?

あえてリリースを出したのは、何が出てくるかわからないような状況では、統合もTOBもあるわけないでしょうということ。僕の思いだけじゃなく、マーケットの人は皆、「何かある」と織り込み始めている。今回のコンプラ問題は本当に想定外。立派な監査役がいて、社外取締役がいて、ガバナンス的には日本の上場会社でこれ以上きれいなハコのある会社はない。そうしたハコ作りには僕もGSで関わった。ガバナンス上いろいろな機能が働くハコを作ったとの自負があった。それで、きれいになると思った。でも、要するにハコをいくらちゃんと作ってもしょうがない。やはり「会社は人」ということだった。

統合についてゴリ押しするつもりは全くない。両社にとって統合のメリットがあって、すべてのステークホルダーのためになる、と両社で合意すれば前に進むだろう。でもDDの結果いかんで実は違うかもしれない。DDで何が出てくるかわからない。アコーディアの取締役だった僕さえ、モニターのことすらわからなかったわけだから。

今回のオリンピアなどの株主提案では、元最高裁判事や元金融庁長官といった立派な方々が役員候補に入っている。彼らがアコーディアの経営陣に入ったときに、平和の意向で動くことはありえない。そういう方々にあえて頭を下げて入っていただいて、まず何があるチェックしてほしい、と株主が言っているだけ。

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10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

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