運動による効果はすべて「善玉マイオカイン」で説明できる!?筋肉成分が身体にもたらす驚異の恩恵――運動不足で起こる悪玉には要注意!

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ジョギングをする男女
筋肉から分泌される物質「マイオカイン」には、運動習慣によって分泌量が増えるものもあります(写真:trickster*/PIXTA)
健康意識の高まりとともに筋肉への注目が集まっている。京都府立大学で筋肉の研究を進める青井渉氏が、人間にとって筋肉がいかに重要か、医学、栄養学、スポーツ科学の見地から解説する。筋肉はいかに“すごい”のか、そして今注目される筋肉の分泌物質「マイオカイン」とは――。
(青井渉著『筋肉はすごい』から一部抜粋して、ご紹介します)

臓器の伝令役 ホルモン

私たちの体は、ある臓器から遠く離れた臓器へメッセージを送るシステムを持っています。その伝令役となっている物質がホルモンです。

よく知られているホルモンに「性ホルモン」があります。

男性と女性の身体の違いは、生殖器から分泌される男性ホルモン、女性ホルモンによって形成されます。これらは思春期に分泌量が高まり、成長期の発育、発達に貢献します。更年期になると、これらのホルモンの分泌が減少し、それまで司ってきた機能が低下し、体調に異変を感じることが多くなります。

ホルモンの分泌は食事や運動によっても大きく変化します。

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