大作映画が"超異例"の「同週公開」! 映画『緊急取調室』と『ラストマン』が年末にガチ対決 《テレ朝&東宝VS.TBS&松竹》の勝敗を占う  

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では、そんな2作の興行はどちらが上回るか。

老若男女から愛される2大スター、福山と大泉のタレントパワーは大きく影響しそうだ。2人の個性がにじむキャラクターがタッグを組むバディへの期待は大きく、加えて日曜劇場ファンも足を運ぶだろう。一方、大女優・天海祐希を支持する層も性別年代を問わず厚く、テレビ朝日の長寿刑事シリーズのファンの根強い下支えもある。

それぞれの作品性から、どちらもコアファンに支えられる興行になることが予想される。その規模は同等か、もしかすると『映画ラストマン FIRST LOVE』の方が大きいかもしれない。

ただ、作品内容に関しては、個人的には、社会正義と国民の利益(政治家の主張する)のぶつかり合いになる『緊急取調室 THE FINAL』の方が、“正義”と“正義のための悪”が激しく対峙した名作『ダークナイト』を思わせるような見応えがあった。社会派映画好きには推されるに違いない。

年末年始の興行対決の勝敗の行方は…

昨今のヒット作品の傾向から鑑みると、一般的に好まれるのは、よりエンターテインメント性の高い刑事アクションドラマになる『映画ラストマン FIRST LOVE』かもしれない。興行ではこちらが有利になるだろうか。しかし、興行は水ものであり、どんな風が吹くかわからない。

ともあれ、どちらもすばらしいエンターテインメントであることは間違いない。優劣は人それぞれのドラマや映画の好みによって異なるだろう。どちらがおもしろいかは、2作とも映画館で観て確かめてほしい。

2作の人気刑事ドラマ対決によって、相乗効果的にどちらも動員を伸ばし、年末年始の映画館を盛り上げることが期待される。

武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Yasuyuki Takei

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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