男友達に「飲も!」と誘われて居酒屋に行くと…。大学生"ほのか"が、「ああ、自分は『女の子』なんだ」と感じる瞬間
2人で会うのだと思っていたのに
* * *
秋から冬に移り変わる少し肌寒い日、
〈渋谷にいるから飲も!〉
と通知がきた。一番心を許していて尊敬している男友達のりょうからの久しぶりの飲みの誘いだった。
〈今から向かう!〉
すぐに返信をし、メイク直しをして電車に飛び乗った。院試が終わってからのこと、これからの学生生活のこと、私の近況……話したいことは山ほどあった。
呼ばれたのは、駅から歩いて十分ほどの全品三百五十円のチェーン居酒屋。店内にごった返す学生たちの中に、りょうの顔を探した。
「右奥の方にお待ち合わせの方いらっしゃいますよ!」
元気の良い店員さんに言われて店の奥に進むと、
「お! ほのか! こっちこっち!」
と聞き慣れた声がした。
「いや〜〜。混んでるね〜」



















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