男友達に「飲も!」と誘われて居酒屋に行くと…。大学生"ほのか"が、「ああ、自分は『女の子』なんだ」と感じる瞬間

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「ごめん、そんな怒ると思わなかった。ほのかが嫌なら、そういうことはほのかにはしないね。ほのかじゃない子を呼ぶようにするから」

他の子を呼ぶ、って言葉を聞いて、改めて自分が「女枠」扱いだったんだなと思った。

私の中に少しだけ残っていた彼への期待が消えた。

「ごめん。私もちょっとイライラしてた。そんなに強く言ったつもりじゃなかった」

私は表面上で謝った。最初はあんなに怒っていたのに、彼の反応を見てもう何も感じなくなっていた。

女の子というフィルターを通さずに見てほしい

私が勝手に期待して、私が勝手に求めすぎたのかもしれない。向こうからしたら、これくらい別にいいじゃんって思っているのかもしれない。そもそも「女枠」として友達を呼ぶこと自体がいいことか悪いことか私にはわからないし。

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もう、しょうがないか。りょうに嫌われるくらいなら、うまくやったほうがいい。自分が折れたほうが丸く収まるし楽だから。

昔は悔しいことがあるたびに一つ一つ抵抗をしていたんだけど、大学に入ってから、波風立てずにいたほうがいいって気づいた。次第にそういう感情を伝える意志が弱くなっていって、というか優先しなくなっていって。りょうは大切な人だったから言ってみたけど、結局諦めてしまった。

* * *

つまりは、性別で人をみるのはやめてほしいってことなんだよね。女の子だからって、「女の子らしい役割」を私に求めないでほしい。男性の話にあいづちを打って、飲み会の場を和ませる的なね。そういう役割を求められる時に不快に感じる自分と、上手くスルーできるようになってしまった自分がいる。でも、本当はほのかという人をみてほしい。

「女の子」という大きな括りとか女の子ってフィルターを通して自分のことを見られるのは嫌だな。

ひと(と)

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ひと と / Hito(to)

2023年コロナ禍真っ只中に結成されたZ世代の20代男女混合5人グループ。活動時は全員大学生で、現在は社会人、大学院生、大学生として各々活躍中。「みんながもっと、ひとへの関心をもてる社会を」をパーパスに、ひとがひとに関心をもつきっかけとなるイベント等を運営している。
2022年8月、メンバーのうちの2人が写真と言葉展「わたし、東京、22歳」を下北沢で実施。『あなたが、「ああ、自分は女の子なんだ」と感じる瞬間はいつですか?』という問いをテーマに、一人ひとりの写真と問いへの回答を展示し、好評を博す。写真展終了後、届けたい想いをもう一歩踏み込んで伝えたいという思いから、『小説』という形で同テーマを表現しようと考え、グループを立ち上げた。

その後、様々な人へのタッチポイントとなる渋谷駅構内で、「自動販売機で小説を販売する」という実売イベントを開催。イベント実施に必要な費用はクラウドファンディングで調達し、200人を超える賛同者から173万円を集めることに成功。イベントでは用意した1,000冊が3日で完売となる。

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