ベネトン、プラダ、フェラーリ…≪残業なし、家族最優先≫で独創性と最高品質を生み出すイタリア人!日本の会社とは大違いの働き方に驚愕!

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ヴァイオリン職人のマウリーツィオ・ビッソロッティ氏
弦楽器製作の聖地クレモナの工房でヴァイオリンを製作中のマウリーツィオ・ビッソロッティ氏(筆者撮影)
イタリアには、日本と同様に家族主義経営の伝統がありながら、ベネトン、プラダ、フェラーリといった世界的な一流ブランドを生み出してきました。彼らが追求するのは、「残業しない」「家族最優先」「分業しない」という働き方です。なぜ、イタリアの企業は社員に自由に任せる「自営型」で最高品質と独創性を生み出せるのか。自営型がごく普通の働き方になっているデンマーク、中国・台湾、シリコンバレーなどの最新動向について紹介する『離職ゼロ。「自営型社員」が会社を変える!』を出版した太田肇教授が、イタリアの著名な弦楽器工房や創業140年を超える老舗出版社などへの現地調査を通して、その秘密を探ります。

活力ある企業の働き方は「自営型」

離職ゼロ。「自営型社員」が会社を変える!
『離職ゼロ。「自営型社員」が会社を変える!』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

企業の人手不足は深刻さを増している。募集しても人が集まらないうえ、せっかく採用できても早々に辞めていく若手が後を絶たない。そこへ持ってきて企業はデジタル化に対応した人材の獲得や育成を迫られている。とりわけAIの急速な進化により、創造性や感性、自発的なモチベーションといった人間特有の能力・資質がいっそう求められるようになったのだ。

そこで必要になる人材、働き方は、いま流行している「ジョブ型」ではなく、一人ひとりが半ば自営業のようにある程度まとまった仕事をこなす「自営型」である。実際に世界を見渡せば、活力ある企業の働き方は自営型が多く、日本でもデジタル化の追い風を受けてさまざまな業種で自営型社員が急速に増えている。

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