ミス関西学院で"準優勝"、芸能事務所に所属するもすぐに退所し商社のバックオフィス職へ。彼女が表舞台を選ばなかった「納得の理由」

✎ 1〜 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
松本美紅さん。優しげな眼差しの奥に、秘めたる意志の強さを持っている(筆者撮影)
かつて“大学の顔”として注目を集めていたミスコンが、近年「冬の時代」を迎えている。
長時間のライブ配信やSNS運用など、出場者には高い自己プロデュース力が求められ、スポンサー離れから運営する学生団体も疲弊している。ただ、その一方で、真剣に向き合い、努力してきた出場者がいるのも事実だ。
本連載では、そんなミスコンに出場した女性たちが、数年後の社会人として今どう生きているのかを取材。ミスコンに出た経験は、その後のキャリアや人間関係にどんな影響を与えたのか。その肩書とどう付き合ってきたか──「ミスコン以後」の現実を見つめていく。

一般的に「アナウンサー・芸能界への登竜門」とされやすいミスコンだが、実際は芸能の世界ではない一般企業に進む人が多い。2020年のミスキャンパス関西学院(通称:ミス関学)で準グランプリに輝いた松本美紅さんもそのひとりだ。

インタビュー前編では、ミスコンに出たきっかけや、ミスコンに出たことで人見知りを克服できたこと、そしてミスコンと並行して就活を行っていた話をしてもらった。

後編では、松本さんの大学卒業後のキャリアに焦点を当てる。新卒で専門商社に就職し、そこから現職である大手メーカーに転職した背景、そしてミスコンに出ながらも芸能界へ進まない選択を取った理由とは――。

商社の営業職ではなくバックオフィスに配属。心境は?

ミスコンと同時並行で就活をしていた松本さんは、新卒で第1志望だった専門商社に入社。人事部に配属され、社員の福利厚生や労働環境を整える業務に従事することとなった。

総合職採用ではあったものの営業職ではなく、いわゆる“バックオフィス”に配属されたわけだが、本人としてはどんな心境だったのだろうか。

総合職採用の若手がバックオフィスに配属されるのはやや珍しそうだが…?(筆者撮影)
【写真全22枚】横顔まで美しい…松本さん撮り下ろしショット&関学ミスコン「準グランプリ」獲得時の貴重な純白ドレス姿も!

「幼少期に少しだけ海外生活の経験があったので、その経験が生かせる専門商社を選びました。本当は営業事務もやってみたかったんですけど、バックオフィス自体は希望通りの配属でした」

次ページなぜバックオフィス職に?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事