「ミスコンに出る前の私は、本当に人見知りで消極的だったんですが、ミスコンに出る決断をしたことで『チャレンジすることの大切さ』も学べました。だからこそ、転職も思い切って決断できたんだと思います」
現在は新しい仕事を覚えることに注力しているが、将来的には社労士などの資格取得への挑戦も考えているという。そういったビジョンを持てるようになったのも、ミスコンに出たからこそだろう。
ミスコンは自己成長につながる。「出場してよかった」
ミスコンは、一般人が表舞台に立てる数少ない活動である。そして、そのミスコンを経験することで、芸能界やアナウンサーへの道が開けることもある。それゆえ、ミスコン出場者は「自己顕示欲が強い」「目立ちたがり」という見られ方をされ、ミスコン後にも表舞台に立つキャリアを選びがちだと思われている。
しかしながら、ミスコン後に表に立っている人のほうが少数派であることは、過去のミスコン出場者を見れば明らかだ。なかには一度目指して諦めた人もいるかもしれないが、私が長年のミスコン取材で感じていることは、「近年のミスコン出場者は最初から一般企業への就職を決めている人が圧倒的に多い」ということだ。
では、彼女らがミスコンに出るのはなぜなのか。それは、ミスコンに出ることが自己成長につながるからだ。事実、松本さんもミスコンを通じて自分にとことん向き合い、大きく成長した。その意味では、大学生が取り組む部活やサークル、アルバイト、インターンなどとミスコンは変わらないのかもしれない。
「私が変われたのは間違いなくミスコンのおかげです。大変なことも多かったけど、ミスコンに出て本当によかったと思いました」
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