ミス関西学院で"準優勝"、芸能事務所に所属するもすぐに退所し商社のバックオフィス職へ。彼女が表舞台を選ばなかった「納得の理由」

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芸能界ほどではないが、営業職も自分や商品をアピールすることが求められる仕事だ。そのため、「自分をアピールすること」の不向きを知った松本さんにとって、自分が営業職で活躍する姿をイメージすることは容易ではなかった。

これまでの経験によって、自分の適性をきちんと把握することができた(筆者撮影)

そして、大学を卒業した松本さんは表舞台に立つことへの未練もなく、内定先の専門商社に就職。セント・フォースも大学卒業と同時に退所した。

社会人生活でも、ミスコンの経験が何度も生きた

人事部に配属された松本さんは、バックオフィスの仕事をこなしていった。自分に合っているとはいえ、この業務ではミスコン経験が生きる機会は少なそうに思えるが、意外にも、それが生きた場面もあったという。

「実は私が入社1年目のタイミングで先輩が辞めてしまって、仕事を直接教えてくれる近い年次の先輩がいなくなってしまったんです。最初は戸惑ったんですが、上の役職の方に直接聞きに行ったり、最終的には取引先の方にも話を伺ったりして、仕事を覚えていきました。自ら欲しい情報を取りにいこうとするガッツは、ミスコン時代に培われたものだったと思いますね」

そして、2年間働いて社会人3年目となった今年の頭に、現職である大手メーカーに転職。元々は専門商社で働き続けることも視野に入れていたが、専門領域に特化するのではなく、より汎用的な知識やスキルを得るために転職を決断した。

新卒入社後の数年で転職する人が少ない商社の環境において、3年目で転職することには少なからず迷いもあった。しかし、ここでもミスコン時代の経験が生きたという。

「1社目では社会人として大事なことをたくさん学べ、感謝しています」と松本さん(筆者撮影)
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