課長絶句・・・「雑用はやりません」「庶務の人に任せるべきです」 忘年会幹事を断った《1年目の新入社員》のまさかの"言い分"
さらに、リソースの調整も学べる。リソースとは次の5つだ。
・物
・金
・情報
・時間
幹事をやれば、これらすべてのリソースをどう配分するかを考えなければならない。予算(金)をどう使うか。誰(人)に協力してもらうか。どんな情報を事前に集めるか。いつまでに(時間)何を終わらせるか。
これらを実践的に学べる機会が、幹事なのである。
上司は新入社員にこう伝えるべき
それでは、冒頭の課長はKくんにどう答えるべきだったのか。私なら次のように伝える。
「確かに君が言うように、幹事は営業成績に直結しないかもしれない。しかし、将来マネジャーになったとき、君は複数のプロジェクトを同時に回さなければならなくなる。そのときに必要なのが『ダンドリ力』だ。優先順位を決め、手順を守り、リソースを調整する。これらのスキルを、幹事を通じて実践的に学べるんだ」
幹事を『雑用』だと思っている限り、視野は狭いまま。周りを巻き込んで成果を出すには、ダンドリ力が欠かせない、と言ってもいいだろう、
ダンドリ力は、業種や職種を問わず使える「ポータブルスキル」だ。営業でも、企画でも、製造でも、エンジニアでも必要になる。転職しても、独立しても使える。一生モノのスキルなのである。
だからこそ、若いうちから意識的に鍛えておくべきだ。幹事はそのための絶好の機会である。先輩コンサルタントから「若いときから積極的に幹事を引き受けろ」と言われたのも、このためだ。
もちろん、最初からうまくできる必要はない。失敗してもいい。大事なのは、ダンドリを意識しながら取り組むことだ。そうすれば、確実に力がつく。
忘年会シーズンが近づいている。新入社員に幹事を任せるチャンスだ。もし「雑用だから嫌です」と言われたら、この記事の内容を伝えてほしい。幹事こそが、将来のマネジャー候補を育てる最良の機会なのだから。
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