課長絶句・・・「雑用はやりません」「庶務の人に任せるべきです」 忘年会幹事を断った《1年目の新入社員》のまさかの"言い分"

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次にタイパだ。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する若者にとって、幹事は時間対効果が悪く見える。店を探し、日程を調整し、予算を考え、当日の段取りまで気を配る。これらの作業に費やす時間を、もっと「生産的な仕事」に使いたいと考えるのだ。

また、幹事をうまくこなしても評価につながらないと考えてはいないか。営業で契約を取れば評価される。企画が通れば評価される。しかし幹事がうまくいっても「当たり前」と思われるだけだ。失敗すれば批判されるが、成功しても褒められない。リスクばかり高く、リターンが少ないと感じる。

これらの理由から、幹事を敬遠するのではないか。それが私の意見だ。しかし、この考え方には大きな見落としがある。

「雑用」と決めつける若者の視野の狭さ

「幹事なんて雑用でしょ?」

こう言い切る若者に対し、上司はどう答えるべきか。私なら、こう伝える。

「君が雑用だと思っているその仕事こそ、『ダンドリ力』を鍛える絶好の機会だ」

ダンドリ力とは何か。それは作業が効率的に進むように準備・調整する力のこと。単なる準備ではない。リソース配分などの手配、調整がとても大事なスキルだ。

多くの若者は、目の前の仕事をこなすことに精いっぱいだ。しかし、いずれリーダーやマネジャーになれば、複数のプロジェクトを同時に進めなければならない。メンバーをアサインし、スケジュールを管理し、各所と調整しながら成果を出す。そのときに必要なのが、まさに「ダンドリ力」なのである。

幹事を引き受けることで、このダンドリ力を実践的に学べる。たかが幹事、されど幹事だ。幹事業務には、マネジメントに必要なエッセンスがすべて詰まっている。

ダンドリ力を高める3つのポイント

それでは、ダンドリ力とは具体的にどのような力なのか。次の3つのポイントを押さえておこう。

(1)優先順位
(2)手順(プロセス)
(3)各種調整(予約)

まず、(1)優先順位だが、これは状況によって変更できるものだ。たとえば忘年会の幹事なら、どの店にするか、どんな料理を選ぶか、二次会をどうするか。これらは状況に応じて柔軟に変えられる。

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