知らないとヤバい!医薬品の正しい服用法 ジェネリック薬を誤解していませんか
そのほかにも、ジェネリック医薬品のメリットがある。それは既成の医薬品よりも飲みやすくアレンジをしているモノが多いということだ。苦かった成分をコーティングして苦みを抑えていたり、最近では、より飲みやすいように、口の中でさっと溶けるようになっていたり。小児用の薬以外にも「いちご味」や「ヨーグルト味」、また「抹茶」「梅」などの味付きの薬も出ている。
梅風味の薬では、おかゆやみそ汁などに入れて飲むことも想定されており、それらの食品と相互作用がないかといったことも検証されている。
多くの人が勘違いする薬の知識
子どもが突然熱を出してしまって、ちょうど家の子ども用の薬が切れてしまっている――。こんな経験はないだろうか。このような時には大人用の薬を、半分にして飲ませているという人も多いだろう。また、たとえば鼻が詰まってつらそうだからと、点鼻薬など、飲み薬ではないといって大人用の薬を乳幼児に使用することを考え付いたり、実際に投薬していたりするケースもあるかもしれない。
これは堀さんに言わせると「まったくの間違いで危険な行為」だ。大人の体には、薬の成分が脳に入らないように防ぐ「ブラッドブレインバリア(BBB)」という関所のようなものがあるのだが、子どもは、その機能がまだ発達しきっていない。
つまり、大人用の成分が入った薬を使用すると、脳中に成分が入り意識障害など中枢の副作用を起こす危険もあるのだ。子どもには子ども用の成分が入った薬があるので必ずそれを使用するようにしなければならない。
医師から処方された薬は、処方された本人以外の使用は避けるべきだ。服用する薬が身体に合わない場合には、薬剤師にきちんと相談すべきである。薬剤師が医師と協議し、適正な薬の選択してくれる。本来、薬は医師や薬剤師といった専門家の判断に沿って処方されている。素人的な考えでよかれと思ってやった行為で、取り返しの付かない事態になってしまうことだけは避けたい。
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