「RS」とはロードセーリングの略語で、水上での帆走(はんそう/帆に風を受け船が進むさま)を意味している。ホンダでは1972年に誕生した初代シビックの追加グレードとして1974年に登場したシビックRSに初めて冠が授けられた。そして現在、N-ONE、フィット、シビックへとRSシリーズが展開されている。
今回のヴェゼル e:HEV RSでは高められた走行性能にあわせて、精悍さを強調する内外装に変更された。車体前後にはRSエンブレムを装着し、フロントグリルやバンパーロアグリルなどを変更。リヤバンパーモールディング(加飾)も専用品とした。18インチホイールは造形こそ同じだがベルリナブラック+ダーク切削クリアへと引き締め効果を狙った意匠に変更された。
インテリアでは、左右のドアからインストルメントパネルにいたるまでガーニッシュを赤色に変更し、一筆書きのような連続性を持たせた。加えて本革ハンドルのステッチも赤色として統一。
車内の雰囲気を左右するルーフライニングは他グレードの灰色から黒色に変更し包まれ感を強めた。シートは専用のコンビシート表皮(プライムスムース×ラックススェード×ファブリック)として、本革ハンドル同様に赤いステッチをアクセントにした。
ヴェゼルRSの価格設定のユーザーの反応
e:HEV RSの車両価格はFFが374万8800円、4WDが396万8800円とベースグレードのe:HEV Zから48万700円高くなった。しかしe:HEV Zではメーカーオプション扱いだったカーナビゲーションシステム「Honda CONNECTディスプレー」と「ETC2.0車載器」(ナビ連動型)、さらにはスマートフォンの「ワイヤレス充電器」が標準装備であるため、実質は約25万円のアップにとどまる。
開発陣の思惑どおり、市場はヴェゼルにさらなるスポーツ性能を求めていたようで、e:HEV RS は9月18日の先行発表以降、11月3日時点で2600台の受注と計画の2倍となる好調な数字を記録している。
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