【実質約25万円アップの価値】全高45mmの低下で機械式駐車場に入庫可能、乗り手を選ぶほど走りに振り切ったホンダ「ヴェゼルRS」の潔さ

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ヴェゼルRSのリアビュー
ヴェゼル e:HEV RSのリアビュー(写真:三木 宏章)

「市場の動向やユーザーの声から、ヴェゼルにはさらなるスポーツ性能が求められていることがわかっていました。e:HEV RSではヴェゼルの持つ高い総合性能から走行性能をグッと高めること、突出させることが狙いでしたので道路環境によってハードとお感じになる方がいらっしゃるかもしれません」と磯貝さん。

一方で良いところや、RSらしさもたくさんある。まず見た目。わずか15mmのローダウンとは思えないほど劇的に精悍だ。足もとの18インチホイールがダーク切削クリア化され引き締め効果が高まったことも要因だ。

ローダウンで運転視界も変化

ヴェゼル e:HEV RSのサイドビュー
ヴェゼル e:HEV RSのサイドビュー(写真:三木 宏章)

運転席からの景色も低くなった。「わずか15mmのローダウンで大げさな……」と思われるだろうが、じつはルーフライニング(天井)が黒色になったことと、シート表皮の変更で面圧分布が変わり、シート全面で身体を受け止めるようになったことから沈み込み量がわずかに増えた。よって、これらの相乗効果で実際には15mmぶん以上のローダウン効果が体感できる。それでいてシートの調整機構は従来と同じだから体躯を問わない。こうした高い実用性との両立はRSのチャームポイントだ。

パワーユニットであるe:HEVには手が加えられていないが、専用EPS&サスによる俊敏な車体の動きと、電動駆動モーター(131PS/25.8kgf・m)の素早く立ち上がる駆動力の相性は群を抜く。気持ちの良さを指標にすればベースグレードのZに対して20%増しの印象を抱いた。

ヴェゼル e:HEV RSのインテリア
ヴェゼル e:HEV RSのインテリア(写真:三木 宏章)

ここで改めてe:HEV RSの立ち位置を紹介したい。e:HEVを名乗ることからハイブリッドモデルだ。2021年4月に登場した現行型は、2024年4月にマイナーチェンジを実施している。初代ヴェゼルにもRSが途中追加されているが、2代目ではFFのほかヴェゼルRSとして初の4WDが設定された。

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