これらの商品カテゴリーは2022年以降に値上げが広がっており、ナショナルブランド商品から乗り換える動きも見られる。
新商品の開発には、特に単身世帯の増加を反映させ、手軽で満足感のある食事を提供することを重視する。冷蔵(チルド)惣菜では、クラムチャウダーなど11品目のスープを投入した。
価格は300~500円台とやや高めに設定したが、単品でも満足できる内容を重視したという。低価格帯の「トップバリュ ベストプライス」では第3のビールだった「バーリアル」を発泡酒に刷新した。
グループでPB開発を担うイオントップバリュの土谷美津子社長(イオン副社長)が「(大手メーカー商品と)品質が同等のものはお買い得にしていく」と話すとおり、24年9月から全国1万店で「トップバリュ」の一部品目を値下げした。消費者の節約志向に対応し、少しでも財布のひもを緩める作戦を展開している。
ベイシアはPB比率20%以上へ
ベイシアも2023年3月、新しいPB「ベイシアプレミアム」を立ち上げ、これまで約1000品目のPBを展開してきた。
外部の評価機関がメーカーや商品の名前を伏せて比較し、代表的な他社商品と味や品質が同等以上であると認められたものをプレミアムとして揃えた。ブランドのロゴも赤く目立たせる形で刷新した。売上高に占めるPB比率を、いまの約14%から20%以上に上げる構えだ。
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