「アドラー心理学」とも多くの共通点が…【2500年前の仏教】が"現代社会"でも通用する当然の理由

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「人生は一切皆苦。すなわち、すべては苦からスタートするので、それを受け入れるしかない。そのためには、智慧を育てて、抱えている苦しみを手放し、明るく快活に生きていこう。生きることは、苦の連続。どうせ老病死の苦悩から逃れることができないならば、現実を徹底して見つめたうえで、できる限り楽しく生きていこうじゃないか」

わかりやすくいうと、そんなメッセージを残しました。

仏教は「神様の教えに従うだけで幸せになれる」「なにかを信じれば救われる」というものではありません。「このように考え、実践すれば、悩みや苦しみを手放せる」という思考法と実践法です。

仏教が説く苦しみへの処方箋は「悪しき心やマイナスの感情(これを不善心所といいます)を捨て、善き心やプラスの感情(これを善心所といいます)を育てていく」ことにあります。

対症療法ではなく原因療法(根本療法)。全部実践することは難しくても、これを少しでも実現できれば、今よりも生きやすい世界が目の前に開けるのです。

2500年前の智慧が「今ある悩み」を手放すツールになる

「仏教の考え方って、アドラー心理学によく似ていますよね」

こうおっしゃる方をよくお見かけします。仏教のことを勉強され始めて間もない方に多くいらっしゃる印象です。

これは、順番が逆なのです。仏教がアドラー心理学に似ているのではなく、アドラー心理学が仏教に似ているということです。

心理学者のアルフレッド・アドラーがこの世に誕生したのは1870年であり、アドラー心理学を提唱するようになったのは20世紀に入ってからのことです。それに対し、ブッダが仏教を確立したのは今から約2500年前の紀元前5世紀ごろのこと。

「心の平穏を得るために、いかにして苦しみを手放すか」という両者の基本テーマは同じながら、学問としての歴史の長さが違います。

アドラーさんが活躍した時代には、ヨーロッパでも仏教が盛んに研究され、多くの学者に影響を与えていましたから、アドラーさんも少なからず、仏教の影響を受けていたのかもしれません。

そんな仏教には「三蔵」と呼ばれる学問体系が存在します。これは仏教を学ぶうえで欠かせない姿勢、習得すべき学問のことを指す言葉で、「経・律・論」という3つのパートで構成されています。

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