独フォルクスワーゲンが新興EV「小鵬汽車」のAI半導体を採用、運転支援システムの中核に。中国のスマート運転技術が世界をリード

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AIチップやADASの自社開発には多額の投資が必要だ。だが、研究開発費を回収するために同業他社に販売している自動車メーカーはほとんど存在しない。そんななか、小鵬汽車はVWとの提携関係を活用して自社以外にも販路を広げ、「規模の利益」を確保しようとしている。

VWは中国のスマート運転技術を積極的に取り込もうとしている。写真は提携関係にある地平線機器と進める無人運転車の実証実験(地平線機器のウェブサイトより)

共同開発車のADASについては、VWは小鵬汽車の第2世代VLA(視覚・言語・動作モデル)方式を採用する。ただし、このインテリジェント運転支援方式は、まだ量産車両には正式搭載されていない。

(訳注 VLAは視覚情報・言語による指示を統合的に行動に変換し、自動運転支援に応用する大規模AI基盤モデル。第2世代は歩行者ジェスチャー認識や信号変化予測など新機能を備える)

中国製システムを積極採用

近年、中国の自動車メーカーはADASの導入などスマート化の潮流をリードしている。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

一方、日米欧の自動車メーカーはこの流れに追いつけず、中国市場でのシェアは縮小の一途をたどっている。その打開策として、中国現地企業をサプライヤーとして主要部品やシステムを導入する事例が相次いでいる。

VWはその典型例だ。22年、中国の運転支援チップとアルゴリズムのサプライヤーである地平線機器人技術研発(ホライゾン・ロボティクス)と提携した。 25年4月には協力関係を深め、量産される新型モデルにホライゾンのADASを搭載することを発表した。

(財新記者:翟少輝)
中国語原文の配信は11月6日

※本記事は原文を要約し、日本の読者向けに適宜補足したものです。
財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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