一杯580円から"6万円"まで!地元民憩いの日常カフェが、実は"世界レベル"だった…南米に自社農園まで持つコーヒーチェーンの凄み

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棚にはかなりの種類が並び、サザコーヒーの看板ブレンド「サザスペシャルブレンド」や「将軍珈琲」から、常磐線特急号をイメージしたブレンド、筑波大学とのコラボブレンドといったご当地ものまで目移りしてしまう。

サザコーヒー
筆者も思わず購入。気になるパックを1個から購入可能(筆者撮影)
自宅や職場で手軽に本格コーヒーが楽しめる(筆者撮影)

目玉が飛び出るほどの超高額商品も

棚を眺めていると、なんと1個6万円のドリップパックもあった。その他がおおよそ1個230~570円に対し、6万円は桁外れの価格だ。量はもちろん1杯分。600円、いやせめて6000円の間違いではないか……と思ったが、何度見ても「60000円」とゼロは4個あった。実際に商品棚に実物は置いておらず、購入希望ならカードをレジまで持って行き、そこで商品と交換してもらえるようで高額商品だけに管理も厳重だ。

その6万円するコーヒーとは、やはりゲイシャ種のコーヒーだった。先ほどのイートインメニューにも5000円のゲイシャコーヒーがあったが、こちらは自宅用にもかかわらず1杯で6万円ということだ。いったいどんな味がするのか。今回はさすがに購入できなかったが、人生で一度は飲んでみたい。

サザコーヒー
サザコーヒーのオンラインショップでも販売している(サザコーヒーHPより)

ゲイシャはその希少性から世界で注目されるコーヒーだ。エチオピアのゲシャ地区の発祥であることからその名が付いた(日本の「芸者(ゲイシャ)」とは関係がない)。非常に深い香りや味わいを持っていながらも、栽培が難しいため生産量が少なく入手困難。それだけに高値がつくようになった。

そんな世界で注目されるコーヒーが、なぜ茨城のカフェでしれっと売られているのだろうか。それは、サザコーヒーは単にカフェを運営する企業ではないからだ。

サザコーヒーの創業は1969年、茨城県ひたちなか市の映画館内の喫茶店からスタートした。現在は茨城県内を中心に17店舗を展開し、自家焙煎コーヒーを提供している。

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