「絶妙なボディタッチと距離感」「あまりに石破前首相と違いすぎる」と賞賛の声…高市早苗首相の《"各国首脳を射止めた"外交戦術》何がすごいのか

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また、会議開始前の控え室では、中国の習近平国家主席やインドネシアのプラボウォ大統領、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領など多数の各国首脳と順に挨拶を交わした。

中国の習近平国家主席と歓談する高市首相(画像:高市早苗公式Xより)
フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領ともにこやかに談笑(画像:高市早苗公式Xより)

短時間で多くの要人と1人ずつ向き合い、表情や姿勢を瞬時に切り替えながら言葉を交わす。その動作の1つひとつが、外交の“信頼形成”そのものである。

形式的に座って待つだけでは得られない、自ら動くことで関係を築く力が、そこには感じられた。その姿は、国としての存在感を静かに一歩前へ押し出しているように見えた。

日本外交に再び見えた「品格ある主導性」

APEC首脳会議以降の一連の外交においても、高市首相の振る舞いには、「日本という国は自信と敬意をもって対話する」という一貫したメッセージが息づいていた。

アメリカのドナルド・トランプ大統領、韓国の李在明大統領、そして中国の習近平国家主席との会談でも、多様な文化・宗教・価値観が交錯する国際社会の中で、彼女は“支配”でも“服従”でもない第3の姿勢――すなわち節度ある主導性を静かに示してみせた。

高市首相の手腕で日本の外交は変わるのか(画像:首相官邸公式Xより)

長らく「調整型」と評されてきた日本外交だが、彼女の立ち姿には、調整を超え「構築」へと向かう意志が宿っている。

立場を主張する強さと、韓国の国旗に対しても一礼を見せたように、相手を尊重する柔軟さ。その両方を1つの身体に同居させることができる高市首相は、リーダーとして、少なくとも外交面においてはパーフェクトな資質を持っていると言えるだろう。

高市早苗首相が示した“存在感”は、日本人が長らく見失っていた「品格と主導性の両立」が、いまも確かに可能であるということを、静かに教えてくれる。

安積 陽子 ニューヨーク州立ファッション工科大学主任講師/国際イメージコンサルタント

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あさか ようこ / Yoko Asaka

国際ボディランゲージ協会代表理事。

アメリカ合衆国シカゴ生まれ。ニューヨーク州立大学イメージコンサルティング科卒業後、Protocol School of Washingtonにて国際プロトコール資格を取得。ニューヨークを拠点にエグゼクティブ、政治家、起業家を対象としたイメージコンサルティングを手がける。

現在はニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology)にてイメージコンサルティングコース主任講師を務め、世界各国の受講生に教育を行っている。政治家、アナウンサー、文化人、実業家に対するイメージ戦略コンサルティングも手がけ、最新のインプレッションマネジメント手法を提供。

企業や医療機関に向けた非言語コミュニケーション・ボディランゲージ研修、イメージ戦略に関するコンサルティングや講演、執筆活動にも幅広く取り組んでいる。

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