実は「2番目に古い私鉄」も、愛媛県ご当地鉄道事情 「マッチ箱のような汽車」時代からの大発展

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四国の鉄道創業から140年近く経ったいま、最大の鉄道ターミナルは伊予鉄道の松山市駅。観覧車がクルクル回る駅ビル「いよてつ高島屋」の入った典型的な私鉄ターミナルだ。そこから郊外路線が3路線延びている。原点の高浜線、それと直通する横河原線、そして松山の外港・郡中港に向かう郡中線。

そして駅前からは市内電車がJR松山駅や道後温泉などを駆け巡る。松山城を仰ぎ見て、銀天街に大街道と続く長大なアーケード商店街、ここは松山二番町――。四国最大の人口を抱える愛媛県都・松山は、実に充実した鉄道ネットワークをも兼ね備えているのである。

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予讃線がやってきたのは…

そんな愛媛県だが、ならばJRはどうなのかとなると話は大きく変わってくる。松山の伊予鉄道が明治末には一部区間の電化まで成し遂げたのに対し、現在のJR予讃線が愛媛県内にやってきたのは大正時代に入ってからだ。

JR予讃線・伊予西条駅の構内。かつては機関区も置かれていた運転上の要衝駅だ(撮影:鼠入昌史)
【写真を見る】伊予西条駅の脇には「四国鉄道文化館」。西条市長や国鉄総裁を務めた十河信二の像が立つ
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