《秋ドラマの3強》が意外と苦戦…「もしがく」「ちょっとだけエスパー」「ロイヤルファミリー」の超豪華キャストドラマは"失敗作"なのか?
制作サイドは「愛とは、仲間とは、世界を救うとは…?」と3つものテーマを掲げ、大泉さん自身「バカバカしいお話かと思いきや、すごい展開になっていく」などと明言していることも、今後期待できそうな理由の1つでしょう。
地上波がNetflixに対抗できる前例に
最後に「ザ・ロイヤルファミリー」は、早見和真さんの小説を読めば中盤から終盤にかけての盛り上がりは確定的。
馬、馬主、騎手らが、夢や情熱、誇りや絆を継承していく壮大な物語は、「第33回山本周五郎賞」「2019年度JRA賞馬事文化賞」を受賞した原作の実績から鉄板と言っていいでしょう。
また、ドラマのクライマックスと現実の有馬記念をリンクさせたスケジューリングも終盤に盛り上がるであろう理由の1つ。キャストでは、耕造の隠し子・中条耕一を演じる目黒蓮さんが本格登場するなど、競馬やギャンブルを敬遠しがちな人も加わってネット上が活気づく可能性もありそうです。
そもそも豪華キャストについては「その真価が発揮されるのは終盤」とみなすのが自然。序盤から5~8人の主演級俳優が全員活躍することは難しく、キャラクターが浸透した終盤に協調や対立などの人間関係が鮮烈に描かれていくのでしょう。
そこで前述した「3強」の主演級俳優たちがどんな演技を見せるのか。ネット上に白熱した演技合戦を称える声などがあがるのではないでしょうか。
今秋の「3強」は、実績も実力も十分なクリエイターや原作小説に主演級俳優たちが引きつけられた結果、生まれた現象であり、地上波のドラマとしては喜ばしいことに違いありません。
このところ地上波のドラマはNetflixら有料動画配信サービスとの比較上、予算や制作期間などの点で劣勢が指摘されがちですが、「この人の作品なら出たい」と思わせるオファーを出せれば勝負できることが証明されました。
今後に向けてよい前例としていくためにも、「3強」は中盤から終盤にかけて視聴率や配信再生数だけでなく、世間の評判を得ていくことが重要なのでしょう。
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