東武鉄道がスカイツリーで再成長へ、周辺地価の上昇など沿線価値アップも《オール投資・注目の会社》

東武はスカイツリーの直接の収益寄与について、開業後5年目に売上高172億円、営業利益37億円とはじく。電波塔や312店舗を擁す商業施設「東京ソラマチ」など施設全体の集客数で年平均2500万人、ツリーだけの集客数で同300万人程度が前提条件のもよう。東京タワーの実績などからも、実現性が十分にある。

東洋経済は開業初年度である今2013年3月期のツリー上乗せ効果を、売上高360億円、営業利益100億円程度と試算する。東武の開業5年目の試算、開業初年度のスカイツリーの入場者数540万人、先頃、明らかにした施設全体の初年度の来客数3200万人を参考にした。

「天望デッキ」の入場料2000円、予約の加算料金500円、「天望回廊」の上乗せ料金1000円(すべて個人大人料金の場合)、料金の違う大人や子供など顧客比率や「天望デッキ」と「天望回廊」の併願比率、ショップでの物販やレストランなど飲食の平均単価など一定の想定の下に計算。商業施設「東京ソラマチ」や賃貸オフィス「イーストタワー」から上がる賃貸収入も含めたツリー事業の直接収益に、スカイツリーが鉄道やホテル、流通、旅行など東武鉄道のさまざまなグループ事業に及ぼす波及効果も加味している。

執筆時点では、今期のスカイツリー効果を会社は公表していない。ただ東武の現中期経営計画では、今期は前期比で売上高が197億円、営業利益が120億円増加する。「その大半はスカイツリーの寄与分」と会社は言う。東洋経済の試算は売り上げではこの中期計画より高めだが、利益はほぼその想定の範囲に収まる。


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