【決算】AI巨額投資の成果に格差が鮮明となりハイテク大手の株価も2分、ただしAIのラスボスともいえるエヌビディアの決算発表は11月19日

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AIによる増収の裏付けを示すクラウド事業がないメタは、広告ターゲティングなどの改善を強調したが、過剰投資を警戒するウォール街の懸念を緩和できなかった。ジェンセン・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、アレン・ボンド氏は「設備投資の増加が一律に評価されなかったのは、今期が初めてだ」と述べた。

青信号

それでも業界最大手によるAI投資継続を、AIトレードの青信号と受け止める投資家は多い。特にAI半導体を事実上独占するエヌビディアは、株価が週間で9%上昇し、時価総額は世界初の5兆ドルを突破した。株価上昇の波はシーゲイト・テクノロジーやウエスタン・デジタル、スーパー・マイクロ・コンピューター、ブロードコムなどにも広がった。建機大手のキャタピラーもデータセンターの建設需要を追い風に、10%急伸した。

AI投資で出遅れているアップルも、強弱混在の決算にもかかわらず株価は週間で約2.9%上昇した。

予想を上回る

ハイテク大手の利益は全体として市場予想を上回り、割高感が警戒される株式市場を支えている。テスラを含むいわゆる「マグニフィセントセブン」のうち、6社が決算を発表した。ブルームバーグ・インテリジェンスのデータによると、グループ全体の四半期利益は約27%増と、決算前に予想されていた15%を大きく超えた。一方、S&P500種の増益率は13%にとどまっている。

シュワブのゴードン氏は「予想自体が高くなっていたが、実際の決算はそれも上回った」と述べた。「市場にとっては非常に心強いサポートだ」と続けた。

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