立命館ミスコン&ミスオブミスで2冠に輝くも「誇りに思えず隠していた」 他人の目が気になる"内気なグランプリ"をガラリと変えた『2つの出会い』

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新卒での就活をはじめ、社会に出れば否が応でも「自分と向き合うこと」は求められる。しかし、そこで逃げずに向き合うことができた者だけが、本当の意味で人として成長ができるのではないだろうか。

松田さんも大学生活のなかで自分という人間を理解し、社会人になってからヨガとピラティスを通してより深く自分と向き合うことで、大きな成長を遂げた。

そして、それらすべてのきっかけは「ミスコンに出たこと」であると言える。

「大学生になるまでは大好きなバレエに打ち込んでいたんですが、今思えば当時は、自分と向き合って自分の弱さを知ることはできていなかったと思います。そういった意味で、ミスキャンは初めて自分と向き合うきっかけをくれた特別な機会でした。あのとき自分で『ミスキャンに出る』と決めて、そのあと本気で活動を頑張って、本当によかったです」

晴れ晴れと語る松田さんの表情に、筆者も元気をもらえた(筆者撮影)

「産前産後ピラティスを広めたい」新たな挑戦は続く

そんな松田さんは現在、ピラティスインストラクターとしても働いている。その背景には、自身が感じたピラティスの素晴らしさを広めるのと同時に、「産前産後ピラティスを、もっとたくさんの人に知ってほしい」という想いもあるという。

産前産後ピラティスとは、妊娠中から産後の回復期にかけて実施するピラティスのこと。通常のピラティスの効果に加えて、妊娠中の腰痛緩和、出産に必要な筋力強化、産後の骨盤ケアや体型回復に効果があると言われている。つまり、産前産後ピラティスに取り組むことで、心身ともに負担が少ない状態で社会復帰がしやすくなるのだ。

そのことを世の中に広く知ってもらうため、松田さんは現在、通常のレッスンに加えて、産前産後ピラティスを学ぶワークショップも開催しているという。

「妊娠・出産はすごく喜ばしいことのはずなのに、女性のなかにはそれらを機に仕事やキャリアを諦めざるを得ず、つらい気持ちを抱えている人もいると思うんです。自分も環境が変わっても働き続けたいという思いがあるので、それがすごく歯がゆくて。だからこそ、産前産後ピラティスをもっとたくさんの女性に知ってもらい、その方たちが妊娠・出産を経ても自分の描いた道に向かって進んでいけるよう、少しでもサポートしていきたいんです」

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前編:
ミス立命館"優勝"も芸能界オファーを「全部断った」 "涙が出るほどつらかったレッスン"乗り越え「ミスコンとミスオブミス2冠」に輝いた彼女の半生
ワダハルキ ライター・カメラマン

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わだ・はるき / Haruki Wada

大阪のフリーライター・カメラマン。卓球好きが高じて大阪府立大学在学中に卓球メディア「Rallys」でライター活動をスタート(自身の卓球歴は15年)。現在は卓球以外にも大学ミス・ミスターコンの取材も精力的に行う。

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