「EF81」万能選手の電気機関車"ハチイチ"の記憶 ブルトレから貨物まで牽引、「日本海縦貫線」の主力
これに先立つ88年3月には、青函トンネルの開業に伴いそれまで大阪―青森間の運転だった寝台特急「日本海」も函館まで延長運転を開始した。「日本海」は86年11月のダイヤ改正以降、本州内はEF81形が全区間の牽引を担当しており、ときには「トワガマ」EF81形が牽引することもあった。日本海縦貫線を走るEF81形の華やかな時代であった。
 
国鉄が生んだ万能機
このように日本海縦貫線のエースとして君臨した「ハチイチ」も後継機の登場、そして列車の廃止により、21世紀に入ると活躍の場が減っていった。
貨物列車では、2004年から真っ赤な塗装のEF510形0番台「ECO-POWER レッドサンダー」、さらに09年からはEF510形500番台が投入され、日本海縦貫線のロングラン運転を担うようになった。「日本海」は12年、「トワイライトエクスプレス」は15年に廃止となり、そして16年には日本海縦貫線を走る貨物列車からEF81形が撤退した。
 
国鉄を代表する万能電気機関車であったEF81形。その最後の舞台は意外にも九州地区で、25年3月のダイヤ改正をもって定期運用がすべて消滅した。最後の定期運用がステンレス車体の「銀ガマ」EF81形303号機であったことは、かつて関門トンネル区間でブルートレイン牽引機としての姿を追った筆者にすれば、感慨も実に深いものがあった。
 
 
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