「EF81」万能選手の電気機関車"ハチイチ"の記憶 ブルトレから貨物まで牽引、「日本海縦貫線」の主力
首都圏では、常磐線で寝台特急などの優等列車や貨物列車の牽引にあたっていたのが思い出深い。筆者がとくに印象に残っているのは、寝台特急「ゆうづる」が583系寝台電車と客車列車の両方で運転されていたころ、上野駅でEF80形とEF81形の牽く「ゆうづる」が並んで発車を待っていたときだ。
 
EF81形が「ゆうづる」の牽引に就くようになったのは83年で、EF80形の置き換えが目的だった。いよいよ「ハチイチ」の時代だ……と、EF80形への惜別の念とともに感慨深くシャッターを切ったものだ。
 
寝台特急と雪の思い出
上野と青森を結んだ寝台特急「あけぼの」の牽引も強く印象に残っている。「あけぼの」は97年3月のダイヤ改正で上越線・羽越線経由となってから、EF81形が全区間通しのロングラン運転をしており、筆者は同乗取材を試みた。
厳冬の季節、上り「あけぼの」の旅路は青森駅での吹雪の中での機関車連結作業から始まり、豪雪をものともせずほぼ定時運転で朝の上野駅に到着した。前面に雪をたっぷり付けたままホームにたたずんでいたEF81形のタフさが記憶に残っている。
 
今年6月に完全引退した豪華寝台特急「カシオペア」も、99年の運行開始から長らくの間EF81形が牽引していたのは多くの鉄道ファンの記憶に新しいところだろう。専用機関車として前面を黄色、側面に黄色・オレンジ・青を配したカラフルなEF81形が上野―青森間をロングラン運転で担当していた。
 





 
         
         
        
       
        
       
           
          
         
          
         
          
         
         
         
         
        












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