「女性は浪費家である」は本当か?お金の専門家が指摘する《"ピンク税"問題》。女性向け商品は男性向けより「平均7%」高価

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何があっても生き抜く わたしのお金の教科書
女性がお金持ちになれない理由は、カフェラテとは何の関係もない(写真:mits/PIXTA)
ジェンダーバイアスという言葉を聞くことが多くなりましたが、資産運用や支出といったお金関連にも、そのバイアスが潜んでいることをご存じでしょうか。人気ポッドキャスト「ファイナンシャル・フェミニスト」司会のトリ・ダンラップ氏は、「マネー記事は女性に当たり前に節約を求めるが、身だしなみや身の安全のために、支出が増えざるをえない側面もある」といいます。『何があっても生き抜く わたしのお金の教科書』より一部抜粋・再構成のうえ、「ピンク税」と言われる社会問題について解説します。

マネー記事には「男性用」「女性用」がある

「女性向けのお金のアドバイス」のような、当たり障りのない言葉でググっていたら、非常に興味深いものを何度も目にした。

男性に向けられたお金のアドバイスは、株式市場への投資、昇給の交渉、不動産の購入などを指南していた。こうしたアドバイスでは、お金に関する具体的な指示を与えるのみならず、財産を築き、さらなるお金を生み出すことにフォーカスした指示もしていた。どれも適切なアドバイスだ。

ところが、だ。女性に向けられた「アドバイス」とされるものには、薄いベールで覆われた女性嫌悪(ミソジニー)がちりばめられていたのだ。女性がお金について何かしら教えてもらえるとしたら、日常的なお金の使い方になる。つまり、家計の管理、食料品の買い出し、クーポンの活用法、節約術だ。

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