「女性は浪費家である」は本当か?お金の専門家が指摘する《"ピンク税"問題》。女性向け商品は男性向けより「平均7%」高価

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お金や財産に関して、女性というジェンダーに特化したアドバイスは常に、支出に関するものだった。女性が財産を築けない理由は、ショッピングモールに通いすぎだし、ハンドバッグやカフェラテ、ネイルに浪費しているからだというのだ。

最近行われた研究で、お金に関する「ハウツー」記事300本を調べたところ、女性向けの記事の90%は、節約の話題が中心だったという。調査対象となった記事の3分の2が、女性に「浪費家」というレッテルを貼っていた。男性へのアドバイスは、「今一番ホットな注目株はこれ」といったもので、女性へのアドバイスは、「5ドル以下で作れるディナーのメニュー5選」だ。

1枚の写真に女性が支払うお金と時間

念のために言うと、女性であろうとなかろうと誰にとっても、必要な出費はある。誰だって、住宅、食料、移動にお金を使わなければならないのだ。そのため、可能なところでこうした経費の削減を考えるのは、悪いことではない。ところが、ほとんどの女性にとっては、言うほど簡単にはできない。

女性がより多くの支出を強要される例としてよくあるのが、完璧な外見にしなければいけないというプレッシャーだ。女性は最低限、アクセサリーくらいするものだと期待されている。

私が執筆した本の表紙を飾る写真にふさわしい状態にするために、私が使ったあらゆるモノ、あらゆる追加経費についてお話ししよう。最低限必要なもの(服、アクセサリー、靴)だけで数百ドル。加えて、サポートブラ(胸の大きな女性はご存じのとおり、少なくとも50ドルはする)も必要だった。

撮影当日にするヘアとメイクにプラスして、その数日前にはヘアカットとカラー、フェイシャル、眉毛のお手入れにサロンへ行く必要もあった。こうした準備にどれだけ時間がかかるかは言うまでもない。ヘアカットとカラーだけでも、4時間は費やした。

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