休日にまで、ついつい頭に浮かんでしまう【嫌な上司の存在】を"たった1分"で振り払う簡単な方法

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これは魔法ではなく、脳の仕組みを利用した、れっきとした技術なのです。

「あだ名選び」の重要なコツ

あるクライアントは、苦手な上司に「パープル」というあだ名をつけました。自分の好きでない色が紫だったからだそうです。ところが、これは大失敗でした。

道を歩いていて、紫の服や紫の髪の色を見るたび、上司を思い出す。ネットを見ていても、紫色が目につく。「苦手な色」×「苦手な上司」で、ストレスが再現されてしまったのです。ネームチェンジ法を成功させるためには、名前を変える際、

・日常的に目にしないもの(食べ物、動物、日用品、地名、有名人などはNG)
・自分にとって縁遠いもの(趣味や好きなものに関連しないもの)
・無機質で感情が動かないもの(記号や数字、アルファベット、元素名、関心のない名称など)

を選ぶ必要があります。携帯の登録名を変えるだけでなく、メールの振り分けフォルダ名や、スケジュールに書く相手との打ち合わせ予定を「B案件」などにするのも効果的です。

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もちろん、上司との関係性が変わるわけではありませんが、少なくともストレスを感じる頻度は確実に少なくなっていきます。

なお、言うまでもないことですが、ネームチェンジ法は相手をバカにしたり見下したりするものではなく、あなたの脳にコントロール感を取り戻すための方法であり、あくまでも、あなたの脳に住み着いていた「あの人」から自由になるための、「緊急避難」的な方法です。

ストレスで押しつぶされそうになっている、つらい思いをしていて自分らしい時間を過ごすことができない……。そんな人にとっては、ネームチェンジ法によって、自分の扁桃体を守ることが最優先です。

しかし心が回復し、ストレスが軽減されたり、相手の関係が改善されたりすれば、また普通の登録名に戻してもいいかもしれません。

西 剛志 脳科学者(工学博士)、分子生物学者

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にし たけゆき / Takeyuki Nishi

脳科学者(工学博士)、分子生物学者

1975年生まれ。東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、これまで3万人以上に講演会を提供。著作は20万部のベストセラー『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)をはじめ、『1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教えるやりたいことの見つけ方』(PHP研究所)、『脳科学的に正しい! 子どもの非認知能力を育てる17の習慣』(あさ出版)など、海外を含めて累計発行部数 40万部を突破。

【脳科学者 西剛志公式サイト】
https://nishi-takeyuki.com

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