休日にまで、ついつい頭に浮かんでしまう【嫌な上司の存在】を"たった1分"で振り払う簡単な方法
朝は機嫌よく挨拶していたのに、午後になると些細なことで感情的に怒鳴る。金曜の夕方に「月曜までに」と理不尽な指示を出すことも日常茶飯事。特に良くなかったのは、時々、休日にも電話をしてくることでした。
Mさんの会社には社用携帯がなく、個人の携帯で仕事をせざるを得ない状況でした。仕事柄、休日に急な連絡が入ることもあるため、上司や同僚の番号も登録しておかなければなりません。
ただでさえ、上司がストレッサー(ストレスの原因)になっているのに、「休日にごめんなさい。どうしても確認したいことがあって」と、それほど緊急でもない内容で電話をかけてきたこともあり、Mさんは困っていました。
プライベートから上司が「消えた」驚きの変化
ある日、「もう限界です」と相談に来たMさんに、私が最初に提案したのが、「携帯電話の、上司の登録名を変えること」でした。
携帯やスマホなどの登録名を変え、「苦手な人」「好きでない人」に扁桃体を反応させないようにする。この方法を、私は「ネームチェンジ法」と呼んでいます。
ネームチェンジ法は、「ネームコーリング効果」を利用した、脳科学的に実証された方法です。ネームコーリング効果は、「相手の名前を呼ぶことで親近感を抱かせる」というものであり、営業や恋愛の場でもよく使われています。
「ネームチェンジ」をする際には、自分や家族のイニシャルを避け、自分にとってもっとも縁遠い、もっとも無機質な、もっとも「何の感情も湧かない」文字や言葉を選びます。携帯やスマホなら、アルファベット1文字でもいいかもしれません。
Mさんは本人の要望で、携帯の上司の登録名を「B」という文字に変更しました。登録名を変更して3日後、Mさんから「着信画面に『B』と表示されても、前ほど大きなストレスを感じなくなりました。
それに、会社を出た後、上司のことを思い出す回数がすごく減ったんです」との報告がありました。さらに1カ月後には、「以前は休日も『月曜日になったら……』と考えてばかりだったのに、とても楽な気持ちで休日を過ごすことができるようになりました。本当にビックリです」との報告も。


















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