にもかかわらず、安く済んだ理由は大きく3つ。「相見積もりを取ること」「時間指定をしないこと」「荷物を減らすこと」です。どれも地味な工夫ながら、効果は絶大でした。
引越し見積もり比較サイトに登録すると、さまざまな引越し業者から、我先にと電話がかかってきます。我が家はそのなかから、3社に見積もりをお願いしました。まずは、安さをウリにしている会社。その次に大手2社。
1社目が2万9000円という3万円を切る見積もりを出してくれたこともあり、2社目、3社目は1社目の見積もりに近い金額が提示されました。引越し業者の価格競争は熾烈なため、こちらから積極的に値切らなくても、相見積もりを取るだけで競り合ってくれるのです。
最終的には、見積額が最も高かったけれど、美術品の運搬などにも対応可能な大手業者を選択。保証の手厚さと、安心感を優先しました。
“自分たちでやる”は本当に安いのか?

今回の引越しは近距離だったため「レンタカーを借りて、友達に手伝ってもらうほうが安いのでは?」とシミュレーションもしてみました。
ハイエースを12時間レンタルすると、料金はおよそ1.5万円。ダンボールと梱包資材で、さらに1万円ほどかかります。友人2人に手伝ってもらい、夕食に焼肉を奢るとしたら、自分たちの分も含めて2万円ぐらいにはなりそう。ざっくり計算しただけで、合計で4万円以上かかることになります。
しかも、これはお金の面だけの話で、体力には自信がないうえに、乗り慣れない車を運転して家具を傷つけないように運ぶ緊張感は相当なものだし、友人の予定調整やお礼の手配も必要です。“自家用車はアルファードで、体力に自信があり、東京が地元で無償で手伝ってくれる家族がいる”というような場合は、話が違ってくるとは思いますが、残念ながら我が家にはその条件がそろっていません。
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