ドン・キホーテなどディスカウント系チェーンが絶好調!物価高なのに「安売り」できる納得のカラクリ
ということもあって、売り上げ動向を見ても、おおむね安いと言われるチェーンの調子がいい。
次の図は上場しているディスカウントストア、ドラッグストア、スーパーなど生活必需品小売業の月次売上動向(全店ベース 前年同月比)が好調な企業を抽出してみたものだ。

全国スーパーマーケット協会の発表するスーパー売上月次動向と比べて、顕著に上回って推移しているチェーンを抽出した。PPIH(ドン・キホーテ)、トライアル、大黒天物産はディスカウントストア、クスリのアオキ、ゲンキーは、生鮮もあるフード&ドラッグ(食品売上が過半を占めるタイプのドラッグストア)、神戸物産は業務スーパーチェーンの運営会社、そして、食品スーパーで最も伸びが大きいものとして、中四国のハローズも入っている。
スーパーの平均値も価格上昇を反映しているため、+4.0%ほどで推移しているのだが、好調なこのグループは+5.0~15.0%あたりで推移しており、他社からシェアを奪って成長していることがわかるだろう。
好調なチェーン点の共通点を調べると…
これらのチェーンにおおむね共通しているのは、コストを抑えた運営が可能な仕組みを構築しているため、売上高販管費率が低く、そのため、利幅を削った商売ができる力がある、ということであろう。
次の図は上記の売上好調企業の粗利率と販管費率を抽出したものであるが、この傾向がみられる。好調企業の多くは販管費率が低く、スーパーの平均値が25%であるのに対して、だいたい20%あたりに抑えているため、粗利率も抑えめで販売することができているようだ。
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