その瞬間に、頭にあったのは”眠り”のことだった。
「『幸せですか』と聞かれたとき、躊躇なく『私は幸せです』と答えられる暮らしがしたいじゃないですか。そのためにはぐっすりと眠って、よく笑うことが必要だと思うんです。
いつの間にか、そんな信念ができあがっていたんですね。引っ越しのときにこだわったお風呂も、きっとそこにつながっていた。だから、これからは眠りを仕事にしようと思いました」


会社での経験を糧に、天職を得る
50歳で会社を辞めたあとは、快眠コンシェルジュとして歩み始めた。
「会社を辞めて“眠り”を軸にして生きてみようと決めたものの、最初から仕事になるわけではなくて。収入的には厳しい時期もありました。
でも、嘱託の営業や派遣の仕事で収入を補填できたので、助かりました。会社員時代にいろんなことをやったことが、役立ちましたね」
50歳で独立して8年が過ぎ、今は大企業での講師業やオリジナルグッズの開発も行うようになった。

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