「批判してた人、どこいった?」 前評判は最悪だった「大阪・関西万博」が、結局"大成功で終わった"ワケ…「東京五輪」とは何が違ったのか
7月に開業したテーマパーク「ジャングリア沖縄」は、開演前に大規模なプロモーションを行い、メディアやインフルエンサーからの情報も好意的だったが、期待の高さと現地の混雑がネックとなり、悪評を生んでしまった。
その点で、ジャングリア沖縄と大阪・関西万博は非常に対照的だったと言えるだろう。
“関西”だから「ミャクミャク」も万博も成功した
万博人気を支えたのが、マスコットキャラクターの「ミャクミャク」だ。このキャラクターは、発表された直後は「気持ち悪い」「恐い」などと言われ、すこぶる評判が悪かった。
筆者自身は、万博は正直失敗するだろうと思っていたが、ミャクミャクは人気が出そうだと思っていた。マスコットキャラクターが乱立している現在、これくらい特異性がないと、他のキャラクターの中に埋もれてしまうのではないかと考えていたからだ。
最初は評判の悪いキャラクターでも、時間が経つに従って慣れてきて、愛着が湧いてくることもある。筆者はミャクミャクはそうした狙いのもとに作られていると考えていたし、実際、人気キャラクターとして受け入れられた。
類似事例として思い出されるのが、「せんとくん」だ。このキャラクターは2010年に開催された平城遷都1300年記念事業(平城遷都1300年祭)の公式マスコットキャラクターとして採用されたが、やはり「かわいくない」「気持ち悪い」と不評を買っていた。

白紙撤回を求める署名運動が起きたり、非公式マスコットキャラクターを作る“市民運動”まで起こったりした。しかし、せんとくんは徐々に人気が出て、いまでも奈良県の公式キャラクターとして愛されている。
ミャクミャクもせんとくんも、関西だからこそ採用できたキャラクターではないかと、筆者は考えている。
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