深夜のネカフェで過ごしたあの頃…黎明期に現れた"明るく清潔"な《快活CLUB》の衝撃と"失われたポテト"を追い続けた男の「神ポテト」再会記

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筆者はそれまで通っていたネットカフェから快活CLUBに乗り換え、知り合いにも勧めて回った。そのころはまだ快活CLUBは知られておらず「怪しい店なんじゃないか」と警戒されたほどである。

実際、バリのリゾート風の内装は今でこそおしゃれに思えるが初めて見たときは怪しさが勝っていたかもしれない。

それが今から20年前、快活CLUBが本格的に営業を始めた2003年の2年後の2005年のことだった。

ネットカフェの歴史において快活CLUBの登場は転換点だった。そしてそんな快活CLUBでずいぶん後に出会ったのが後に“神ポテト”と呼ばれることになる「細切りポテト」だ。

失われたポテトを求めて

快活CLUBが快進撃を続ける一方、筆者はとある些細な問題に頭を悩ませていた。好きだった映画館のフライドポテトがなくなったのだ。

そのフライドポテトは細く切ってあり少し衣がついていた。ジャガイモの皮が残っている部分は風味が感じられてさらにいい。しかしその映画館のメニューからフライドポテトがなくなり、突如として“フライドポテト難民”になってしまった

フライドポテトというのはとてもユニークでファストフード店はもちろん映画館やコンビニ、ファミレス、回転寿司、居酒屋などありとあらゆるお店に置いてある。そんな料理はほかにないだろう。

さらに、フライドポテトには実に多様なバリエーションがある。カットの仕方はもちろん、皮付きかどうか、味付けに至るまで、その振れ幅は驚くほど大きい。

あの映画館のフライドポテトに近いフライドポテトがないか探したが、それは気の遠くなるような長い旅だった。

IKEA フライドポテト
IKEAのレストランのフライドポテト(筆者撮影)

フライドポテトがある意外なところではスウェーデン発の家具メーカーIKEAだ。店舗にはレストランが併設されていてフライドポテトがある。これはカットが細いタイプ。食感はサクサクかフニャサク。中身はトロトロ系だが粒子もしっかり感じる味わいだ。

冷凍自販機
冷凍自販機(筆者撮影)
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