日本企業の大問題「新規事業は生まれるけど、全然大きくならない」の処方箋
しかし、です。
その結果として訪れた世界で、日本企業と日本経済の状態はどうでしょうか。かつてのような力強い経済に復活を遂げることができたのでしょうか。
残念ながら、その問いにはまだまだ明るい回答が出せる状態にはなっていません。
実際に、次々と覚醒する社内起業家を輩出できるようになってきた企業の現場では、「次の大きな課題」とも呼ぶべき壁に直面するようになってきています。
新規事業の現場が直面する「次の大きな課題」
「人は育つが、育った人ほど辞めていってしまう」
「生まれたはいいが、既存事業と異なる新規事業をどう取り扱ったらいいかわからない」
「結局、大きな既存事業に集中したほうが効率的だ」
 新規事業を継続的に生み出せるようになってきたからこそ直面しつつあるそれらの課題は、解決の難易度が非常に高く、それがゆえにせっかく火がつき、回りはじめた新規事業の仕組みを手放して既存事業に回帰してしまうというシーンを、たびたび見かけるようになりました。
「せっかく素晴らしい新規事業が立案され、立ち上がるところまできたのに」そんなシーンを見かけるたびに、無念だと感じることがこの何年かで日に日に増えてきたのです。
そう。新規事業を生み出すことは、それができたからといって自動的に既存事業を含む企業経営全体に対してインパクトをもたらすという単純なものではありません。
新規事業を次々と生み出せるようになること、それは、そこから始まる企業変革全体の長い道のりの「出発点」に立ったにすぎないのです。





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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