日本企業の大問題「新規事業は生まれるけど、全然大きくならない」の処方箋
実は、前作を書き上げたあと、「2冊目はもう書かない」と決めていました。
「新規事業を生み出すために必要で重要なことはすべて書ききった」「自分の中での『決定版』として世の中に出したから、あれ以上書くことがない」「類書は書けない」そんな思いでいたからです。
でも、前作の出版から5年が経過し、そこで解説した手法が現場に実装され、次々と生まれる新規事業プロジェクトを抱える企業が「新規事業を生み出したがために直面する課題」を目にすることが多くなってきたからこそ、第2作となる本作『新規事業の経営論』の執筆を決意しました。
新規事業開発とは、単体の新規事業プロジェクトを生み出したことで終わるものではありません。
新規事業の創出をひとつの出発点とする、壮大なる企業変革の実現こそが目的です。新規事業の創出を出発点とする企業変革の全体像は、必ず、すべての停滞する企業経営に未来を拓き、大きな企業価値向上を実現します。
そんな前作のあとに続く、生み出された新規事業を出発点として取り組む企業変革経営全体の取り組みを、このたび「新規事業経営」と名付け、その手引きとなる本書を執筆しました。
ひとつの「新規事業経営の形」を提示する
「経営」と大それたタイトルをつけて解説する本書ですが、企業経営における思想やシステムは100社あれば100通りのものであることは前提として理解しています。
経営システムとは、何かのフレームワークをコピーアンドペーストすることで機能するようなものではなく、それぞれの企業が持つ文化や特性を踏まえ、ひとつひとつ手づくりで機能するものをつくり上げていくべきものであること。それは、いち経営者のはしくれである私自身が痛感していることでもあります。
それでも、これまでたくさんの、そして多様な企業の経営において新規事業を中から生み出し、機能させようと無数のプロジェクトを推進してきた私が思う、ひとつの「新規事業経営の形」をここに示します。
新規事業を生み出しつつある多くの企業にとって、それを経営上インパクトのある形に昇華させていく経営システムづくりの出発点として、本書が「参考となる手引き」のひとつになれば幸いです。
            記事をマイページに保存
            できます。
            無料会員登録はこちら
            ログインはこちら
          
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












無料会員登録はこちら
ログインはこちら