シニア転職で女性が圧倒的に有利なワケ。専門家「スキル、年齢が同じなら採用されるのは100%女性」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

決断の早さも転職を希望するシニア世代の女性に見られる特徴だ。

募集要項を提示すると、相手と会って話を聞くためにその日のうちに準備を始める人もいるほど。シニア世代の転職の現状や課題を真正面から受け止め、アドバイスに素直に耳を傾けるという。

「女性の方が自分と異なる意見を取り入れたり、価値観の違いを認めたりする柔軟性が高いように感じます。柔軟性もベンチャー企業や中小企業が人材に求める素質の一つです」(市原さん)

そもそもシニアの採用は企業側にとってリスクも大きい。職場や業務になじめるか、若手社員とうまく関係を築けるかといった心配もつきまとう。変化への柔軟な適応力は重要なアピールポイントになるという。

第一印象も大切だ。まず、履歴書に添付する顔写真の表情。女性は写真館などでプロカメラマンに撮影してもらい、たくさんある写真から一番いい表情を選ぶこともいとわない人が多い。

だが、男性は写真の表情をあまり重視しない傾向があるという。

「男性はしかめっ面の写真でも平気で提出してくるんですが、女性は笑顔の写真が多い。10年前の写真を平気で貼っちゃう人もいるぐらいですが、全然ありだと思います」(同)

見た目にかける一手間が採用では有利に働くようだ。美意識の高さが清潔感や整った身だしなみ、物腰の柔らかさにもつながり、実年齢より若く見えるというギャップが採用面接で好感度を上げることにつながる。

スキルや経験、年齢が全く同じなら100%女性が採用

シニアの転職では、採用する側の年齢が採用される側より若いケースも珍しくない。そもそも自分より年齢が上というだけで、「使いづらそう」「会社の雰囲気になじめなさそう」といったイメージをもたれがちだ。

ただ、採用する側の社長や人事部は男性が大多数。自分より年上の同性には抵抗感を覚えるが、年上の女性なら受け入れやすいという声もあるという。

次ページ社外の広い交友関係を転職に生かせることも
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事