「奨学金900万円」の返済抱え"専業主婦になりたい女性"の悲しい結末

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この例のように、お相手が奨学金の返済中であることが理由で交際終了となるケースが最近いくつか見られます。通常、プロフィールには預貯金や住宅ローンの有無などは記載しますが、奨学金の受給状況は記載しません。大輝さんは、交際期間中に彩花さんに直接尋ねた結果、判明したわけです。

奨学金に関するこういった状況は気の毒にも感じますが、この件以降、当相談所ではトラブルを避けるため、会員の方に奨学金の金額を確認し、相談所内でお見合いする場合はお相手にお伝えすることにしました。ただし、他社の相談所とマッチングする場合は、伝えなければいけないという取り決めはなく、お見合い中に聞き出すしかありません。

特に女性は注意が必要です。というのも、日本ではまだ女性は男性よりも平均年収が低い状況。女性が男性と同額の奨学金を借りてしまうと、結婚後の生活に影響を及ぼすおそれがあります。しかも、昭和時代の女性のように「結婚したら専業主婦として男性に養ってもらおう」という考えでいると、男性一人の収入で家族を養うことが難しい今の時代の婚活は厳しい。生活費に加えて自分の過去の学費まで結婚相手に背負わせるのでは、男性にとって割に合いません。

「生活費を賄いたくない」と相手の年金額も計算

結婚した女性であっても今は働き続けることが基本。近年は働き続けたい女性が多いと言われますが、意外とそうでもないと感じることがあります。

先日入会した20代後半の女性は「仕事はもうやりきったので、いつ辞めてもいい」と言っていました。20代にして年収が1000万円近くあるので辞めるのはもったいないように思いましたが、激務なうえに転勤が多く、恋愛する時間がなかったため、嫌になったそうです。ガツガツ働くよりものんびり過ごしたいという人もいます。世代的な要因もあるかもしれませんが、育った環境も影響しているのかもしれません。

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