育児や介護など働くうえでの心配事も相談にのってくれるので心強い。アドバイザーの中には過去に介護離職を経験した人などもおり、自身の体験を話してくれたり、共感を持って話を聞いてくれたりするので、利用者も親近感がわくようだ。テラスのフェイスブックに掲載されている「就職決定者からの応援メッセージ」にも、アドバイザーへの感謝がつづられていることが多く、親身になって支えてくれる様子が伝わってくる。
中には、アドバイザーと話をするうちにその気になるのかサクサクと準備が進み、当初は1~2年先の再就職を考えていたのに、はるかに早く内定が出てしまうケースもあるそうだ。一人で就活するのは心細いという人には、この専任アドバイザー体制は非常にありがたいシステムである。
勤務条件も企業に交渉してくれる
「勤務条件調整可」の求人が多くあるのもテラスの大きな強みだ。職住近接を希望し、勤務時間に制約がある利用者が多いため、テラスでは「ジョブサーチ」と呼ばれる営業開拓員が、こうした希望に合う求人を開拓してくるのだという。それだけではない。応募したくても勤務条件が合わない場合には、企業に働きかけてくれるという。たとえば、求人票の勤務開始時間が9時半と記載されていても、担当者が企業に交渉することで10時からの出勤でもOKとなることがある。
このほか、施設内で週2回(基本は火曜・木曜)行われるミニセミナー「はなさきカフェ」も人気だ。アドバイザーを交え、定員6人という少人数で気楽に学び合える点が好評で、つねにキャンセル待ちの状態だという。テーマは毎回異なる。「ブランクを乗り越えるための就職準備」や「子育てとの両立」などについて考える交流会を始め、応募書類の書き方や面接対策といった就活術など、多岐にわたる。求人開拓担当者が最新の求人情報を紹介する回もあり、個々の就活段階に合わせて選べるようなプログラムとなっている。
もう一つ、受講生の満足度が高く人気を集めているのが、より実践的なスキルが学べる「再就職サポートプログラム」だ。ビジネスマナーやパソコンの授業、再就職経験者や人事担当者との交流会、職場体験などによる10日間のプログラムで、「事務」「経理」など毎回テーマを変えて行われている。ちなみに、職場体験では会社側に気に入られて後日採用になった人もいるそうだ。
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