〈銀の匙〉の国語授業 橋本武著

〈銀の匙〉の国語授業 橋本武著

『銀の匙』は夏目漱石が美しい日本語だと激賞した、中勘助の書いた自伝的小説だ。著者はこの200ページほどの文庫本を、神戸の名門・灘校で中学3年間をかけてじっくりと読み込むという伝説の国語の授業を手掛けてきた人物。本書はその授業を再現している。

著者は、「学ぶ」と「遊ぶ」の境界線をなくし、数多くの手作りのプリントを使って、どんどん横道にそれながら『銀の匙』を少しずつ少しずつ咀嚼(そしゃく)するように丁寧に教えていく。

特に国語は勉強の基礎だとして、大学受験だけに必要な勉強法を否定する。人間形成の栄養分となるような、真の“ゆとり教育”を実践している様子がよく伝わってくる。

岩波ジュニア新書 861円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 日本人が知らない古典の読み方
  • 本当に強い大学
  • ほしいのは「つかれない家族」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日産 危機の全貌<br>ゴーン追放 修羅場が迫る

19年間トップに君臨したカルロス・ゴーン氏が失脚。逮捕、そして解任という前代未聞の事態は実は序章にすぎない。カリスマの追放で日産自動車はこれからどうなるのか。日産に渦巻く危機の全貌を探る。