若手の7割が「上司の言い方が改善されていれば、退職・転職を思いとどまった!?」 許せなかった"上司の言い方"ランキング10
脅しめいたこのようなフレーズは、たしかに若者の心を傷つけるのかもしれない。
20代の若者がこう吐露していた。
「上司から『許されるのは今のうちだけだよ』と言われて、会社に縛られるプレッシャーを感じ、むしろ辞める決心がついた」
Z世代はキャリアの柔軟性を求める世代だ。こうした言葉は「この職場は成長の場じゃない」と判断させるのだろう。
決めつけは“NG”
これは良くない。世代を一括りにした”一般化”の表現だからだ。
「今の若い子は、承認欲求が強いから」
「今の若い子は、すぐ諦めるから」
「今の若い子は、付き合いが悪いから」
こういった決めつけた表現は、相手の立場に立って物事を考えていない証拠。差別的に聞こえる若者もいるのだろう。
Xの投稿では、“今の若い子”という言葉に対して複数の批判の声が多くみられた。
「ステレオタイプで括られるのが耐えられず、成長できないと感じた」――。
Z世代は多様な価値観を尊重する。このようなレッテルを貼るような表現は、心の距離を広げるだけだ。
個人の悩みを一般論で片付ける表現だ。
「君だけじゃない」
「みんな苦労してるんだ」
「俺が若い頃なんて、もっとひどかったんだから」
このように言われて、癒やされる人など存在しない。こう吐露している人もいた。
「上司に相談したらこの一言で、自分の苦しみが軽視された気がして辞めたくなった」
心理的安全性が低い職場は、著しくやる気を低下させる。「みんなそうだよ」なんて言われたら、何も相談できなくなるだろう。
ミスの繰り返しを責めるような言葉だ。このような表現が相手に強いプレッシャーを与え、余計にミスを誘発することだろう。
「無能扱いされてチームの一員じゃなくなった気がした」
こう落ち込む人もいた。
Z世代はポジティブなフィードバックを好む。ネガティブな繰り返しは自己効力感を低下させるのだ。
このようなことを言われた若者は、「むしろ逃げたくなる」と揶揄していた。無理な「我慢」を美徳とは思わない人も多い。それに成長できる環境を選ぶ権利もある。
だから、こうした言葉によって「この会社は古い」と判断されるのも無理はない。
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