【ホンダ「プレリュード」復活で再燃!?】セリカやシルビアなどの国産からBMWやベンツなどの輸入車まで、昭和に流行したデートカー文化を追想

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当時、E30型は、日本でもかなり売れたモデルだった。それまで、輸入車といえば、高価で庶民には縁の薄い乗り物といったイメージ。それがE30型は、好景気に沸いたバブル期だったこともあり、オーナーが急増。当時、「マハラジャ」や「ジュリアナ東京」など有名なディスコなどがあり、おしゃれに遊ぶ街の代名詞だった六本木でよく見かけるようになった。

そして、そうした現象から、当時の大衆車の筆頭であったトヨタ「カローラ」と同様といった意味合いで、E30型が「六本木のカローラ」と呼ばれるように。従来、貴重で一部の富裕層などの乗り物だった輸入車が、「誰にでも乗れる」身近なクルマになってしまったという、ちょっと揶揄(やゆ)するような感じで使われたようだ。

【輸入車編】メルセデス・ベンツW201型190クラス

輸入車では、ほかにもメルセデス・ベンツのW201型、モデル名「190」クラスが当時人気だった。日本では1985年に導入され、初代Cクラスのルーツといわれているのがこのモデル。それまで、メルセデス・ベンツといえば、SクラスやEクラスなど、より大型で高級かつ高価なモデルばかりで、一般人は経済的になかなか所有しづらかった。

ところが190クラスは、メルセデス・ベンツ国内初の5ナンバー規格の車体を採用。それまでのコンパクトクラスよりもさらに小型のセダンという意味の「ニュー・コンパクト・クラス」という呼び名で発売され、比較的リーズナブルな価格もあり大ヒット。瞬く間に街などで見かけるようになった。そして、そのことをちょっと揶揄するような感じで、「小ベンツ」、もしくは「赤坂のサニー」(サニーも日産の大衆車)などの愛称で呼ばれていたようだ。

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