【ホンダ「プレリュード」復活で再燃!?】セリカやシルビアなどの国産からBMWやベンツなどの輸入車まで、昭和に流行したデートカー文化を追想

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経済的に豊かだったバブル期は、若者でもクルマを持つのは当たり前だった時代。さらに、女のコにモテるには「おしゃれなクルマで誘わないとダメ」という都市伝説的な通説もあったほどだ。

加えて、当時は、いわゆる「女子大生ブーム」というものもあった。1983年にはじまったテレビの深夜番組「オールナイトフジ」(フジテレビ系)などの人気もあり、女子大生のスターが数多く登場。多くの男子たちが、どうすれば「女子大生とデートできる」のか躍起になっていた時代でもあったのだ。

そして、そんな時代だからこそ生まれたのがデートカーだ。当時流行のファッションを身にまとい、おしゃれなレストランやカフェなどへ女子大生たちをデートに誘うには、クルマもファッショナブルであることが必要。そうした時代背景のなか、1980年代前半ごろから流行しはじめたのが、デートカーと呼ばれるジャンルだったのだ。

【1982年】2代目プレリュード

ホンダの2代目プレリュード
ホンダの2代目プレリュード(写真:本田技研工業)

デートカー誕生のきっかけといわれるのが、1982年に登場した2代目プレリュードだ。当時、大学生だった筆者も、この2代目を街中や学校の駐車場などでよく見かけたからよく覚えている。

後述するライバル車のトヨタ「ソアラ」や日産の「シルビア」「レパード」たちは、スポーツカーに採用されることの多かったFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車だった。それに対し、プレリュードは大衆車に多いFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車だった。また、1.8L・4気筒エンジンの最高出力は120~125PSで、より排気量やパワーが大きかったライバル車と比べると、スペック的にはやや劣っていた印象もあった。

2代目プレリュードのリアビュー
2代目プレリュードのリアビュー(写真:本田技研工業)

だが、外観デザインはかなり秀逸だったといえる。FF車ならではの低いフロントノーズにワイド&ローを演出したボディ、スポーツカーの代名詞だったリトラクタブルヘッドライトなどを採用。筆者を含む当時の若者にとって、まさに憧れの1台だった(筆者は買えなかったが)。

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