【ホンダ「プレリュード」復活で再燃!?】セリカやシルビアなどの国産からBMWやベンツなどの輸入車まで、昭和に流行したデートカー文化を追想
シルビアといえば、後継の6代目S14型(1993年)や7代目S15型(1999年)も含め、コーナーで車輪を滑らせるドリフト競技のベース車としても知られるが、もともとはプレリュードと並ぶ「おしゃれなクルマ」という位置づけだった。当時は、スポーツカーでデートをすることが最先端だったこともあり、まさに時代にマッチした「イケてるクルマ」の1台だったのだ。
【1986年】4代目セリカGT-FOUR
1987年公開の映画『私をスキーに連れてって』で起用されたこともあり、当時人気となったデートカーが、トヨタ「セリカGT-FOUR」だ。
1986年に登場したこのモデルは、4代目「セリカ リフトバック」(1985年)がベース。「流面形」をテーマにデザインした流麗なハッチバッククーペのボディに、2.0L・直列4気筒ターボエンジンを採用したフルタイム4WD車だ。トヨタは、このモデルからWRC(世界ラリー選手権)へ本格参戦し、1990年にはカルロス・サインツ氏が日本車初のドライバーズタイトルを獲得するなど数々の栄光を獲得。スタイルだけでなく、高い4WD性能を持つことも人気の秘密だった。
ちなみに、前述の『私をスキーに連れてって』は、スキー場を舞台にした原田知世さん主演のラブコメ映画。当時巻き起こったスキーブームの火付け役だといわれている。そんな時代の流れもあり、セリカGT-FOURは、スキーでデートに行くのに最適なクルマとして認知され、大きなヒットにつながったといえるだろう。
【輸入車編】E30型BMW3シリーズ
バブル期には、輸入車のデートカーというのもいくつか存在した。その代表格といえるのが、「六本木のカローラ」と呼ばれたBMW3シリーズの2代目E30型だろう。
本国ドイツなどでは1982年に発売、日本では1983年に導入されたのがこのモデル。2ドアと4ドアに加えて、BMW初のワゴンタイプやリトラクタブル・トップを備えたカブリオレなど、多様なラインナップで展開。合計で234万台もの生産台数を記録したといわれ、当時の大ヒットモデルだった。



















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